海外レンタルWiFi、賢い選び方は?

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いまの時代の海外旅行、スマートフォンが必須ですよね。mapの確認やSNSの更新、メッセージアプリでの連絡など、日本と変わらない通信速度でストレスなくネット環境を利用したいという方は多いと思います。また、仕事の都合でノートパソコンでの作業が必要という方もいるかもしれませんね。

そんなときに必要な海外WiFi(ワイファイ)ですが、選択肢がたくさんあってどう選んでいいか迷ってしまいます。

そもそも、事業者やサービスによって何が違うのでしょうか。どのプランを選ぶとおトクに快適に利用できるのでしょうか。

この記事では、海外WiFiレンタルサービスの選び方をご説明します。

あなたにぴったりな海外WiFiを賢く選択して、快適な旅を過ごしてくださいね。


海外WiFiのしくみ

WiFiレンタルの選び方の前に、そもそも海外WiFiレンタルサービスがどのようなものなのか簡単にご説明します。理解しておくと、自分に最適なプランを選択する手助けになりますよ。

海外WiFiレンタルサービスに申し込むと、「モバイルルーター」という機器を貸し出されます。

これは、簡単に説明すると「現地の電波を拾い、端末に中継してくれる機械」です。

このモバイルルーターの機能によって、渡航先の現地で飛んでいる電波を利用することができるのです。

ふだん、私たちはスマートフォンをdocomoやau、SoftBankなどのキャリアで利用していますよね。これは、各キャリアが国内の基地局から飛ばす電波を端末でキャッチしている状態ですが、これと同様の状態です。

つまり、海外でインターネット環境が快適に利用できるかは、現地に飛んでいる電波の状況と、モバイルルーターの機能性・レンタルの際のプランにかかっているということですね。

同時に複数の端末に電波を中継することができるため、モバイルルーターが1台あればグループでの旅行でも便利ですよ。

それでは、どのようなプランを選べば、快適にインターネットが利用できるのでしょうか。


海外WiFiレンタルサービスの選び方

海外WiFiのレンタルは、さまざまな事業者がたくさんのプランを提供しているので迷ってしまいますよね。

自分に最適な海外WiFiレンタルのサービスを選択する際にチェックすべき項目は、次の6つです。

  1. 渡航先の国で4G回線が使えるか
  2. 通信最大速度が大きいか
  3. 通信容量は充分あるか
  4. 類似サービスと比べて高くないか
  5. 受取場所が便利か
  6. 渡航先、旅程に適しているか
  7. 番外編:借りたいオプションがあるか

渡航先の国で4G回線が使えるか

事業者によって4G回線提供エリアは異なる

普段と同じようにスマートフォンを使いたい、という人は、できるかぎり「4G」のサービスを選ぶようにしましょう。

「4G」とは通信規格の一種で、前世代の3Gに比べ約5倍の通信速度が出るとされています。

普段皆さんが使っているスマートフォンや、その端末で利用するサービスは、4Gでの通信が前提となっているので、3G環境下でインターネット通信を利用すると、かなり「遅い」と感じられてしまうはずです。

どの地域・プランで4G回線のWiFiを提供しているかは事業者によって異なるので、事業者を選ぶ際は、渡航先の国や地域に4G回線を提供しているかをチェックしてくださいね。

ただし、レンタルWiFiは、現地に飛んでいる電波をキャッチして利用するものなので、渡航先の国や地域によっては4Gが普及しておらず、3G回線や、さらに低速の2G回線での通信をせざるを得ないときもあります。

通信事業が発達していない国や地域へ渡航する場合は、選択肢が少なく、3G回線や、さらに低速の2G回線のみしか利用できないプランに申し込むしかない、ということもあるかもしれません。


3G回線を選ぶメリットは?

3G回線をあえて選ぶメリットは、はっきり言うとあまりありません

4G回線に比べ安い価格で同一地域の3G回線を提供している事業者もなかにはありますが、通信速度とコストパフォーマンスを重視した事業者と比べて安い買い物だとは言えないでしょう。

さらに、「ガラケー」時代の通信システムなので、mapなどを閲覧するのにもかなり時間がかかる、ということを覚悟しておく必要があります。

4G回線に比べ建物などの障害物に強いので、現在でも3G回線は4Gが届かないエリアのバックアップシステムとして利用されていますが、4G対応ルーターは4G回線が届かなくなると自動的に3G回線に切り替わるため、あえて3Gを選ぶ必要はないと言えるでしょう。


ルーターの最大通信速度の数値が大きいか

最大通信速度は150Mbps以上が理想

申し込む前に、モバイルルーターの最大通信速度の数値を確認しましょう。

実は、4G回線だからと言って、どの業者のサービスも通信速度が同じというわけではありません

WiFiレンタルの通信速度は、モバイルルーターの端末スペックに依存しています。現地の電波と、それを拾ってスマホなどの端末に中継してくれるモバイルルーターの2つの要素によって通信速度が決まる、ということですね。

2019年4月現在、海外WiFiレンタルで使われているモバイルルーターの最大通信速度は、4G回線で150Mbpsであることが多いようです。この数値が大きければ大きいほど、通信速度が速くなります。

最大通信速度が半分の75Mbpsというものもあったので、少しでも通信速度を上げたいという方は、最大通信速度の数値が150Mbps以上の機種を貸し出してくれるサービスを申し込むようにしましょう。

また、古い型のモバイルルーターはバッテリーの稼働時間が短くすぐに電池切れを起こしてしまうため、稼働時間が長い最新型のルーターを提供している事業者を選ぶのもポイントですよ。


通信速度の単位とは?

「3G」「4G」といった通信システムとは別に、「通信速度」を表す単位があります。「Mbps(Mega bit per second)」というもので、「1秒間に何メガバイトのデータを動かすことができるか」を表すものです。

「下り」(=ダウンロード、受信)と「上り」(=アップロード、送信)で表され、この「Mbps」の数値が大きければ大きいほど、通信速度は速くなります。

インターネット利用時に、「遅い」と感じるのは、主にこの「下り」の「Mbps」の数値が小さくなっている場合です。先に例に挙げた通信速度も、「下り」の数値を参照しています。

なお、モバイルルーターのスペックは各社のサイトで確認できますが、すべて「ベストエフォート表示」という、最高の状況下でのみ実現される「理論値」なので、海外で利用する際には数十分の1にまで落ちる場合があります。


通信容量は充分か

自分に最適な通信容量を選ぼう

多くのWiFiレンタルサービスには、1日(※)の通信量が規定の容量を超えると通信速度に制限がかけられ大幅に遅くなる「通信容量」が設けられています。

※一部サービスには、1日あたりではなくレンタル利用期間中の通信量に対して容量上限が設けられているものもあります。

各社のサイトを確認すると、1日あたり300MBで通信制限を迎えてしまうというサービスから、データ容量無制限というサービスまで、幅広く提供されていますが、通信容量のチョイスを誤ると、旅行中ほぼずっと通信制限がかかっていてスマートフォンを満足に使えなかった、ということにもなりかねません。

同行者とシェアして使う場合には特に、通信容量が小さいプランではすぐに通信制限を迎えてしまいます。

通信容量は事業者やプランによって異なるので、用途や利用人数に合ったものを選ぶようにしましょう。

たとえば、一人旅で、スマートフォンをwebページやmapの閲覧、連絡にしか利用しない場合には、300MBだとで十分だと言えます。しかし、複数人で利用する場合や、twitterやInstagramといったSNSを頻繁に利用する場合は500MB以上のプランがおすすめです。仕事でデータのやりとりなどが必要な場合は、余裕を持って1GB以上のプランを選択しておくとよいでしょう。

普段スマートフォンをほとんど連絡手段としてしか使っていないという方でも、海外ではmapの閲覧などで日本にいるよりもデータ通信量が増える可能性があります。

通信制限がかかると、画像1枚の読込みにもかなりの時間を要してしまいます。慣れない海外で通信制限を迎えてしまうのは不安ですよね。

多少余裕を持った容量のプランを契約しておくのがおすすめですよ。

通信容量についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。


類似サービスと比べて高くないか

海外WiFiレンタルですが、やっぱりお手頃価格のプランが嬉しいですよね。どこの事業者のサービスがおトクなのでしょうか。

実は、単純に価格で比較して安いサービスを選んでも、おトクなプランだとは限らないので注意が必要です。これまでご説明してきた通り、海外WiFiレンタルは、通信システムや通信速度、通信容量が事業者やプランによって異なります。

1日300GBで通信制限がきてしまうプランが1GBで通信制限を迎えるプランよりも安価なのは当然ですよね。安易に値段だけで決めてしまうと、「通信速度が遅すぎる」「すぐに通信制限が来てしまった」といった「安物買いの銭失い」になってしまいかねません。

回線や通信容量などが同等のサービスで価格を比較するのがおすすめですよ。

ちなみに、GLOBAL MOBILEなら、700MBで1日690円(アメリカ合衆国本土に渡航する場合)ととってもおトクです。業界最安値クラスで大容量の通信が行えるので、コストパフォーマンスも抜群ですよ。


受取場所が便利か

空港での受け取り、カウンターの場所をチェックする

モバイルルーターの受け取り方法は大きく分けて2つあります。事前に宅配便で受け取る方法と、出国当日に空港で受け取る方法です。

出国当日、空港でモバイルルーターの受け取りができるサービスがおすすめですよ。

モバイルルーターは、受託荷物(搭乗手続きの際に預ける荷物)のなかに入れることができず、必ず手荷物で持ち込まなくてはなりません。つまり、事前に受け取ってしまうと、空港まで行く際にも手持ちのカバンのなかに入れて運ばないといけない、ということですね。

また、宅配便での受け取りは、多くの場合出国の前日に手元に届くよう指定されています。受け取り損ねたり、遅配が起きたりした場合に面倒なので、できれば避けておきたいですよね。

空港でのモバイルルーターの受け取りは、空港内の郵便局やコンビニに配送されたものを窓口で受け取る方式か、出国審査前に各社のカウンターか専用のロッカーでモバイルルーターを受け取る方式があります。

対面での説明がほしいという方や、出国時間に郵便局がやっていないという方は、窓口で受け取れる事業者でのレンタルを選ぶようにしましょう。

各事業者が用意しているモバイルルーターの受け取り場所は、空港内に数ヶ所設けられていることが多いようです。

申し込みの際に受取場所を選ぶこととなるので、どこが便利なのかチェックして選ぶようにしましょう。


空港内の受取場所・時間に注意

成田空港を利用する場合は、空港内のどこで受け取るかに注意が必要です。

成田空港の国際線は第1ターミナルから第3ターミナルまであり、非常に広いため、受け取り場所が自分にとって便利なところに設けられているかも事前にチェックするようにしましょう。

不便な場所での受け取りを選んでしまうと、広大な空港内で無駄に慌てることになってしまうかもしれませんよ。

羽田空港の場合は、すべての事業者が出国ロビーに受け取り場所を設けているため、受け取り場所で選択肢を狭める必要はありません。

なお、深夜・早朝の便を利用する方は、その時間に受け取りや返却が可能な方法があるかも必ず確認してお来ましょう。

成田空港で海外WiFiをレンタルしたい場合はこちら、羽田空港で海外WiFiをレンタルしたい場合はこちらの記事を参考にしてくださいね。


渡航先・旅程に適しているか

中国旅行、周遊旅行、長期旅行は要チェック

ヨーロッパやアメリカなどメジャーな国の都市部に数日間行くだけの場合は、あまりエリアごとのサービスの差を気にする必要はないと言えるでしょう。

ただし、中国本土へ渡航する場合と、トランジットを含め数ヶ国を周遊する場合、旅行が長期に渡る場合は、それに特化したプランを申し込むことを強くおすすめします。


中国へ渡航する場合

中国本土では、「金盾(きんじゅん)」と呼ばれるインターネットブロッキングシステムが実施されており、国内外の一部ネットワークへのアクセスが阻害されたり、個人のインターネット上の閲覧履歴や書き込み履歴が検閲されたりしています。

中国本土から海外SNSなどへのアクセスが禁止されているため、twitterやFacebook、Instagram、LINEなどが使えなくなってしまうのです。

しかし、一部の海外WiFi事業者は、この金盾のブロッキングシステムを回避することができる回線を提供しています。中国へ行くという方はぜひチェックしてみてくださいね。


数ヶ国を周遊する場合

海外WiFiレンタルサービスには、プランや事業者により1ヶ国でしか利用できないものと、複数の国で使うことができるものがあります。

1ヶ国プランでは4G回線を提供している事業者でも、周遊プランとなると3G回線の提供となる事業者もあるので、通信速度を重視する場合は事前にしっかりチェックしておくことが必要です。

トランジット(飛行機の乗り換え)があり、その国でもレンタルWiFiを利用したい、という場合には、あらかじめトランジット先の国でも利用できるプランに申し込まなくてはならないので注意してくださいね。

事業者によっては、「ヨーロッパ」や「アジア圏」などエリアごとのプランを格安で提供している場合もあるので要チェックですよ。


長期滞在の場合

海外WiFiレンタルプランは、通常、1日あたりの均一料金が設定されています。

数日の滞在ならそれで問題ありませんが、数週間の旅行や短期留学など、海外での滞在が長期に渡る場合、少しでもおトクに利用したいですよね。

事業者によっては、長期のレンタルでおトクになるプランが用意されているので、長期の旅行を予定している方は要チェックですよ。


番外編:借りたいオプションはあるか

360°カメラや自動翻訳機も

事業者によっては、360°撮影することができる特殊なカメラや、音声を認識して現地の国の言葉と日本語を双方向通訳してくれる自動翻訳機などの機器も同時にレンタルすることができます。

旅を満喫するのに借りてみたい、という方はそうしたサービスを提供している事業者でWiFiをレンタルするのもよいかもしれませんね。


周辺機器について

多くの事業者は、電源プラグの形状を現地のものに合わせるための変換プラグ(必要な地域のみ)とモバイルバッテリーを用意しています。

変換プラグはWiFiレンタルに無料で付帯、モバイルバッテリーは有料レンタルであることが多いようです。モバイルルーターは機種により数時間の連続使用でバッテリーがなくなってしまうことがありますし、海外で急にスマートフォンの充電が切れてしまうのも怖いですよね。

グループに1台、モバイルバッテリーを持っておくのがおすすめですよ。ただし、残念ながらレンタルできるモバイルバッテリーがよいものだとは限りません。低スペックのものをレンタルするのに1日200円以上かかってしまう事業者も見受けられたので注意してくださいね。

1回のフル充電でスマートフォンに7〜8回充電することができるモバイルバッテリーが3000円もせず購入できるので、持っていないという方は新品のものを1台持参しておくのがおすすめですよ。

別の記事で海外WiFiレンタルを徹底的に比較した結果を公開しています。
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